神戸製鋼所構内請負事業

神戸製鋼グループとの共生
当社は1950年(昭和25年)に神戸市葺合区(現・中央区)において、株式会社神戸製鋼所様の指定業者として営業を開始しました。それ以降、スラグ加工業務をはじめとして、構内軌道の敷設工事、鋼材の加工や回転機の組立・試運転など、さまざま構内業務を請け負っております。

軌道工事・設備保全工事の施工(鉄鋼事業本部)

・設備保全工事
(株)神戸製鋼所「加古川製鉄所」のスラグ加工からスラグ製品製造まで、多様な設備機器等の保全工事を施工しています。

・軌道工事
「加古川製鉄所」、「神戸線条工場」」ならびに「高砂製作所」の軌道工事を一手に引き受けています。
また、経験と知識を生かし、他工場・他企業へと対応しています。

・スラグパンの製作・補修
「加古川製鉄所」の各製鋼工程で排出されるスラグを受ける容器
(スラグパン:鋼製8m×4m 約30トン)の製作・補修を担当しています。

鋼材の2次加工について(鉄鋼事業本部 神戸支店 鋼材室)

神戸市灘区の(株)神戸製鋼所 神戸線条工場内にある神戸支店では、神戸線条工場で圧延された鋼材の2次加工を請け負っています。2次加工は鋼材に付加価値を与え、性能と品質を決定する重要な工程です。

※鋼材…工業製品として広く使われている鋼は、銑鉄を精錬・成分調整されたのち熱間で圧延され
線材や棒鋼に加工された鉄を意味します。

  • 棒鋼の加工
    神戸線条工場にて圧延された棒鋼の矯正・熱処理などの加工を行っています。
    ・棒鋼加工のプロセス(当社請負範囲)・棒鋼熱処理
    棒鋼の熱処理工程では、焼き入れや焼き戻しを施し内部組織や硬さを整え、お客様の仕様に満足する付加価値の高い鋼材に仕上げています。
    一方熱処理材には、熱影響による曲りや酸化鉄が生じることから次工程で表面の酸化鉄の除去と真直性を整えるための矯正加工を実施しお客様への出荷を行っております。

    • 矯正前の棒鋼
    • 矯正後の棒鋼
    • 製品
  • 線材の加工
    神戸線条工場で圧延された線材の熱処理・酸洗を行っています。
    ・線材加工のプロセス(当社請負範囲)・酸洗い
    熱間圧延で仕上がられた線材の表面には、酸化鉄が生じるためこの酸化鉄を除去する必要があります。この工程が「線材を酸で洗う」酸洗い工程です。温度管理された化学薬品(酸)で洗った後、水洗い、中和の処理を行います。さらに、その後の加工性を高めるため、線材の表面に皮膜処理を行います。

    • ▲酸洗設備

    ・熱処理
    線材を熱サイクルにさらし保持したのち徐冷を行うことで、鋼材の性質や組織を均一にし変化をもたらす操作を「熱処理」の工程です。この操作によって次工程のお客様での加工が容易になり複雑な部品への加工が可能となります。この処理を焼鈍と呼び、このような処理をする設備を焼鈍炉と呼び、当社ではSTC(ショートタイムサイクル)炉焼鈍設備を用いた熱処理を行っています。

    • ▲STC炉焼鈍設備
    • ▲STC炉から取り出された線材

回転機の組み立て/試運転(機械エンジニアリング事業本部 高砂支店)

  • 「(株)神戸製鋼所 高砂製作所」では、素形材事業部門・機械事業部門の製造拠点としてさまざまな製品が製造されています。
    高砂製作所内に当社の「機械エンジニアリング事業本部 高砂支店」があり、回転機(非汎用圧縮機)の組み立て/試運転業務を請け負っています。・組立業務

    ・試運転の準備(芯出し)

電気炉より発生した鉄鋼スラグの処理(機械エンジニアリング事業本部 高砂支店)

  • 「(株)神戸製鋼所 高砂製作所」において、電気炉より発生する鉄鋼スラグの加工処理や地金回収等の業務を請け負っています。・高砂製作所内に建設したスラグ加工プラントでの業務風景